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Counter-Strike

圧倒的に好評261,062
Counter-Strike
key visual / steam

批評

2000年11月1日に世に出たソフトが、今も接続先を持っている。Counter-Strike——2023年に登場したCounter-Strike 2ではなく、Valve名義で発売された初代のことだ。Steamのストアページには「500 MHz 以上のプロセッサ、96MB 以上の RAM」という、四半世紀前の水準の動作要件がそのまま残っている。それでも本作が博物館の展示物と違うのは、起動するとサーバーブラウザに現役の部屋が並び、そこに人間が入っているという一点にある。3時間プレイのレビュアーは「セールで300円だったので買いましたがサーバを見てみたら大盛況で驚きました。」と書き、「最新のCS2ほどシビアではなくワイワイ楽しんでいる感じなので気楽に遊べます。」と続けている。25年前のマルチプレイ専用タイトルを買った人間が最初に驚くのが、人がいたことだというのは示唆的だ。

25年分の改良を剥がした素の設計

Valveの公式説明は本作を「世界ナンバーワンのオンラインアクションゲーム」と呼び、「敵の陣地を攻め落とし、 人質を救出します」と紹介する。爆弾設置と人質救出という2種類の目的、1ラウンドごとに資金を配分して装備を買う経済、そして死んだらそのラウンドは復帰できないという不可逆性。この骨格は、後継のCounter-Strike: Source(2004年)、Global Offensive(2012年)、そしてCounter-Strike 2(2023年)にほぼそのまま継承されている。つまり初代を遊ぶことは、25年分の改良を剥がした素の設計に触れることに近い。

その素の状態が何を鍛えるかを、2,509時間を投じたレビュアーが端的に書いている。「他のゲームでは、普通の人間を、Dust2で同じ足音を5時間ぶっ通しで聞いても、まるで人生で初めて聞いたかのように毎回反応できるような生き物に変えることができるものはない。」——音の情報だけで敵の位置を推定し、その一回一回に賭ける集中を維持させる構造が、グラフィックの世代に依存していないという指摘だ。15時間プレイのレビュアーも「銃のモーションや効果音が魅力的。」「グラフィックは古いけどそれが逆に良い。」と、視覚ではなく手触りと音を評価している。

数字は何を示し、何を示さないか

レビュー総数は261,062件、そのうち好評が97.4%(Overwhelmingly Positive)。同時接続はデータ取得時点のスナップショットで7,777人だった。恒常的な人口ではなく、ある瞬間の断面である点は割り引いて読む必要があるが、少なくとも無人ではないことの実測値ではある。

一方で気をつけたいのがプレイ時間だ。レビュアーサンプルの中央値は789分=約13時間で、これは購入者全体の統計ではなくレビューを書いた人の中央値にすぎない。しかも2,509時間や6,921時間といった極端な長時間層と、0〜3時間で見切った層が同居している。実際、1時間で否定的評価を付けたレビュアーは「2023年になって記念品的にお買い上げ。20世紀末、インターネットにモデムで繋いでいたテレホーダイ時代、googleを知っている人も少ない時代のゲーム。史跡を訪れる気分で15分ほど観戦して終了。🤗」と書いている。この中央値は13時間程度の遊び応えを保証するものではなく、記念購入層と数千時間層に分裂した分布の真ん中でしかない。

¥1,010を払う理由があるか

ここが最大の論点になる。Counter-Strike 2は基本プレイ無料で、より新しいエンジン・より多い人口・より整備されたマッチメイキングを持つ。対して初代は有料で、取得時点のストア表示は¥1,010(前述のレビュアーは300円で買ったと書いており、実際の支払額はセールに左右される)。競技的なCounter-Strikeを遊びたいだけなら、初代に金を払う合理的理由はない。

理由があるとすれば別の軸だ。ひとつは動作の軽さで、27時間プレイのレビュアーは「最近のFPSはどれも重い。でもこんな低スペでも割と戦えるのがいい。」と書いている。もうひとつは、CS2が持っていない遊び方のレイヤーで、公式マッチメイキングではなくコミュニティサーバーが主戦場であるがゆえに、ゾンビモードのような変則ルールが今も動いている(15時間のレビュアーの「ゾンビエスケープサイコーーー」がそれだ)。139時間のレビュアーが「クラシックな Counter Strike 1.6 は、これからもずっと私のお気に入りのゲームの 1 つです。」と書くとき、それは最新版の劣化版としてではなく別の一本として扱われている。

買う前に飲み込んでおく摩擦

日本語環境で遊ぶ前提だと、実害のある注意点が実レビューから拾える。27時間のレビュアーは「モクたかれたらフレーム落ちるしサーバーがロシアとかばっかりだからレイテンシーがヤバいけど、上手ければ何とかなる。」とし、さらに「意外とまだ海外ユーザーは多いし対戦は出来る。ただWin11だと一部サーバーが接続できない問題があるため注意。」と書いている。日本サーバーが潤沢にあるわけではなく、レイテンシを許容できるかが実質的な購入判断になる。なおWindows 11での接続不良は今回参照した範囲ではこの1件の報告しか確認できず、公式に告知された既知の不具合ではない。マッチング待ちを嫌う人ほど、この点は事前に効く。

もうひとつは実力差だ。プレイ時間0時間で否定的評価を付けたレビュアーは「玄人や廃人達に手も足も出ずフルボッコにされてMに目覚めるか萎えるゲームw」と書いている(本人が「俺はオンラインすらやってません、怖いんだもん。」と続けているので体験談としては割り引くべきだが、25年生き残ったサーバーに残っているのがどういう層かという不安自体は的を射ている)。ランク分けされたマッチメイキングに慣れた人が、初日から数千時間勢と同じ部屋に放り込まれる構造は覚悟がいる。125時間のレビュアーがレビュー欄に「bind "F1" vest」から始まる設定をそのまま貼っているように、コンソールに触れて自分で環境を作る文化も残っている。

総じて本作は、歴史的価値の記念品として買うと¥1,010で15分の見学に終わり、コミュニティサーバーに腰を据えて音と撃ち合いの手触りを味わうつもりなら値段以上に長く遊べる、という二極の商品だ。競技として上を目指すならCS2へ行けばいい。初代を選ぶ意味は、整備されたマッチメイキングの外側に、まだ人が集まる部屋が残っていることそのものにある。

プレイヤーの声

最近のFPSはどれも重い。でもこんな低スペでも割と戦えるのがいい。 モクたかれたらフレーム落ちるしサーバーがロシアとかばっかりだからレイテンシーがヤバいけど、上手ければ何とかなる。 意外とまだ海外ユーザーは多いし対戦は出来る。ただWin11だと一部サーバーが接続できない問題があるため注意。
▲ recommended·played 27h
bind "F1" vest bind "F2" vesthelm bind "F3" "hegren;flash;sgren;flash" bind "F4" "ak47;m4a1;primammo"
▲ recommended·played 125h

source: steam user reviews

スクリーンショット

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