DYNASTY WARRIORS: ORIGINS

真・三國無双 ORIGINS

真・三國無双 ORIGINS
key visual / steam

批評

三国志の乱世に名もなき一人の武人として立つ——その設定だけで、「真・三國無双 ORIGINS」が従来のシリーズと一線を画そうとしていることが伝わる。関羽でも趙雲でもなく、プレイヤー自身が作り上げた無名の英雄が、曹操・劉備・孫権といった歴史的人物たちの戦乱に巻き込まれながら生き抜いていく。このシリーズが長年積み上げてきた「一騎当千の爽快感」という基盤はそのままに、RPG的な成長とストーリーの重心を大きく移したのが本作の最大の特徴だ。Steam評価「非常に好評」が示すように、懐かしいファンも久しぶりのプレイヤーも受け入れられる作りになっている。

剣戟の手触り——無双乱舞と戦場の密度

戦場に立つと、まず敵の数に圧倒される。数十から数百の兵が画面を埋め尽くす中、一撃で複数の敵を薙ぎ払う感覚は健在どころか、より洗練されている。通常攻撃のコンボから「無双乱舞」に繋げる流れは直感的で、初めて触れる人でも10分もあれば基本的なリズムを掴める。

ただし、過去作のように「ボタンを押し続けるだけ」では通用しない場面も増えた。将軍クラスの敵との一騎打ちでは、ガードとステップを使ったカウンターの読み合いが要求される。雑魚をなぎ倒す爽快感と、強敵との緊張感ある駆け引きが同じ戦場で共存しているのが、本作の戦闘設計の巧みさだ。「ただ楽に無双したいだけ」という人には難易度調整機能が用意されており、そちらで遊び方を選べる。

武器とスキルで変わる戦い方

本作の成長システムは、武器の種類選択とスキルツリーの組み合わせによって構成される。剣、槍、弓など複数の武器カテゴリがあり、それぞれに異なるモーションと間合いがある。近距離で敵を巻き込みやすい大剣系と、機動力を活かして翻弄する二刀流系では、同じ戦場でもまったく異なるプレイ感になる。

スキルは戦闘中の特定アクションに紐づいており、「回避後の反撃強化」「無双ゲージ回収速度アップ」といった実用的なものが多い。過度に複雑ではなく、2〜3時間プレイすればおおよその方向性が見えてくる。ビルドの深さを求めるガチなカスタマイズ勢には物足りなく感じるかもしれないが、シリーズのコアである「アクションの気持ちよさ」を損なわない範囲での調整として機能している。

ビジュアルとサウンドの仕上がり

グラフィックは明らかにシリーズ史上最高水準に達している。戦場の土埃、武将のマントが風になびく動き、炎上する城壁の情景——HDR対応のディスプレイで見ると、その密度は一段と増す。数百の兵が入り乱れる中でもフレームレートが安定しており、PC版としての最適化は丁寧に行われている印象だ。

サウンドは従来シリーズのロック・オーケストラ融合路線を継承しつつ、本作では戦場の環境音——馬のいななき、兵士の怒声、剣と剣のぶつかる金属音——がより厚みを持って重なってくる。フルサラウンド環境であれば、包囲される緊張感が音からも伝わってくる。日本語ボイスのクオリティも高く、有名武将たちのセリフは「らしさ」を保ちながら演じられている。

「無双シリーズ」の文脈とORIGINSの位置づけ

同じ無双シリーズでも「戦国無双5」や「無双OROCHI」系と比べると、本作は三国志という単一の歴史舞台に絞り込んで丁寧に作られており、世界観への没入度が高い。「WARRIORS ALL-STARS」のようなキャラクター乱立型とは真逆で、登場武将数を絞る代わりに一人ひとりのキャラクター描写を厚くしている。

「仁王2」や「Ghost of Tsushima」と同じ棚で語られることもあるが、方向性は異なる。本作はアクションの精度よりも戦場スケールの体験を優先しており、難易度のシビアさや探索の深さよりも「歴史絵巻の中を駆け抜ける高揚感」に最適化されている。三国志演義の世界観への愛着があればあるほど楽しめる作りで、史実ファンには名場面の数々が丁寧に再現されている点も刺さるはずだ。

ただし、ミッション構造は直線的でオープンワールド的な自由度は低い。探索や寄り道の楽しさを期待して手に取ると拍子抜けする可能性がある。あくまで「一騎当千の爽快感とストーリーを楽しむ作品」として向き合うのが正しい距離感だ。¥9,680という価格に見合う体験かどうかは、三国志と無双アクションへの親しみ度が大きく左右する。その二つに少しでも心当たりがあるなら、本作は十分に応えてくれる一本だ。

プレイヤーの声

三國無双シリーズ未経験者にも是非プレイして頂きたい最高のゲームでした。 難易度調整により最低難度ではアクションゲームに自信のない人にも無双ならではの爽快感を味わえるだけでなく、最高難度では理不尽にも思える歯ごたえに応じた達成感を得ることが出来ます。 とにかくこのゲームがもっと世に広まり、続編が出ることを心の底から願っています。
▲ recommended·played 189h
1週目は選べる中の最高難易度で、2週目からは2週目から解放される最大難易度で、合計6週やりました。(各勢力の通常エンディング+真エンディング) 三国無双シリーズは過去に何回かやっていて、ドーパミンを出すだけのゲームとして処理していました。 今作で改めてストーリーをじっくり楽しみ、非常に満足。 攻略順番は 呉→蜀→魏→魏→蜀→呉 一番おもろいと感じたのは「呉」。
▲ recommended·played 111h
現在ラスト前かな?すごく楽しめてます ひさびさの無双でしたが、雑魚狩りと武将戦のメリハリが強化されていてよかった 武将戦のパリィやジャスト回避が気持ちいい! 判定は割と甘めなのか、それっぽいタイミングでガードや回避するとジャストにしてくれます 主人公が無名のオリキャラなのが最初不安でしたが、今では逆に良かったと思ってます そうそう、これだよ!やりたかったのは!って感想です
▲ recommended·played 114h

source: steam user reviews

スクリーンショット

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